「あば(旧阿波村)」は2005年の津山市との合併をきっかけに、急速に過疎・高齢化が進行しています。
「私たちが動き出さなければ、あばはなくなってしまう!」
ずっとこの地で暮らして来た人だけでなく、あばに帰ってきた人、そして外から移り住んできた人の中に危機感が広がっていきました。
「どうすればあばを残して行けるのだろう?」
ふと見渡せば、広大な森林、雄大な棚田、様々な顔を見せる四季、美しい清流や澄んだ空気。
この地には、どん詰まりの村ならではのきれいな自然環境がありました。
「あばにはたくさん宝があるじゃないか!」
そこで私たちは、このあばの豊かな自然を守りつつ、それらを糧にした仕事を作り、
そしてそれらを未来へ繋ぐため、
『エコロジーなビレッジ』(環境にやさしい村)づくりでの地域再生を掲げ、
2008年にエコビレッジ阿波推進協議会を発足させました。
私たちは、清流や山々、空気を極力汚さず、農薬・化学肥料を使わない野菜やお米を作り、
住みよい場所とするために、車を運転できない人のための送迎や除雪などの有償ボランティアサービスを行っています。
あばに住む子供たちがずっとこの地で生きていきたいと思える場所。
あばを訪れた人々が移り住みたいと思える場所。
あばを出た人々が帰ってきたいと思える場所。
あばに暮らす人々がこの地で最期を迎えたいと思える場所。
私たちはそんなあばを創っています。